フリーになって気づいた【10のこと】
こんにちは。ご覧いただきありがとうございます。
私は30代後半で夫と小学生の息子と3人で暮らしています。
2021年の春、子供の小学校入学と同時期に会社員を辞め、個人事業主になりました。
会社員として働くことに数年間悩み、開業を決断してみて感じたことを書いてみます。
私は慎重だし仕事面で器用ではない方です。仕事も軌道に乗っている訳ではないので、自己啓発やサクセスストーリーの参考にはならないと思いますが、職業観に迷っている方などに、何か少しでも参考になったら嬉しいなと思います。
1.会社員のありがたみ
毎日精神的にとても疲れてたし、この先の会社員生活に悩んでいました。だけど辞めてみると、毎月のお給料やボーナス、福利厚生などなど、あたり前に享受していたメリットを手放したことの重大さが身に染みました。コンスタントな収入がなくなるというのは、思っていた以上に精神的な不安を生むものだと、辞めてからわかりました。
2.退職直前が人生最大の人気者。退職後は孤独な人。
退職を決めた時は、職場の仲間たちが残念がってくれました。だけど退職後は、すぐに静かな日々になりました。ひとりで仕事するって、こんなに静かなんだぁ。気づけば独り言も増えてました。
そんな中でも、元同僚や友人たちが、開業のことを知ってショップで購入してくれたりと、とても温かいつながりもありました。孤独だからこそ、ひとつひとつのご縁が際立って感じ、大切にしていこうと思うようになりました。
3.全部自己責任、全部自分次第。
屋号、ドメイン名、レンタルサーバーなどなど、何か進める時は必ず選択と決定が必要でした。優柔不断な私にとって、一つ一つの決定は意外とこたえる作業でした。だけど、調べて決定していくたびに、昨日より一歩前進した気分になって、会社員時代にやっていた仕事よりも達成感がありました。中にはうまく進まないことや、「あっちを選んでおけばよかったかな」ということもあリますが、そういったことも含めて人生の学習。失敗も含めて全部自分の糧にして強くなっていこうと決めました。
会社員の頃は、人の仕事ぶりや自分の仕事内容に対して不満を言っていましたが、今はそういうことは無くなりました。だって全部自分で起こしたことなのだから。
だから、苦労はするけど、愚痴や不満を言わなくなった自分は前より好きです。
4.こどもとの時間に笑顔が増えた。
会社員だった時は精神的に追われていて、「早くして!」「もういいママがやるから!」などきつく言ってしまうことが多かったです。
けど今は、学校から帰った息子とおやつを作ったり、ゲームをしたり、図書館や習い事に行ったりと、何気ない暮らしを一緒に楽しむことができるようになりました。
もちろん毎日そうしているわけではないのですが、自分の時間配分でできるようになったことは大きいと思います。
5.夫の優しさ。
夫は会社を続けても辞めてもいいと言ってくれていました。個人事業のことに積極的に関わることはしませんが、つかず離れず見守ってくれています。世帯収入が減ってしまったので夫にも負担をかけていますが、好きなようにさせてくれて有難いです。
夫は平日が休みなので、子供が学校の時などは二人で昼食を食べたりして、何気ない時間を共有することが増えました。
そうやって、普通の暮らしを穏やかに保っていられるのは夫のおかげだなぁ、と思っています。
6.お金を大切にし、丁寧に扱うようになった。
まず何より、お金を稼ぐということの大変さを感じました。人が喜んだり人の役に立つもの・ことを提供してお金をいただく。
そのために沢山の手間暇と努力が必要でした。だから、本当に良いものにお金を使いたいし、お金を払う相手にも、その努力や手間暇に感謝するようになりました。
7.損か得かという概念が変わった。
目先の損得で言ったら損の可能性が大きい。事業に成功するかなどわからない。だけど、自分の人生を最大限生きるという意味で、やりたいことで開業できるというのは大儲けだと思いました。会社員の時はあんなに心が疲れていたのに、今は仕事のことでわくわくしたり、人に喜んでいただけるのだから。
8.扶養や社会保険のややこしさよ
まず、どういう時にどんな申告や手続きが必要なのか。そして税や保険料などを、適切に・かつ不要な支払いを抑える方法はあるのか。自分で調べ考えるのは予想以上に大変でした。
開業してすぐは夫の扶養に入れてもらうのですが、手続きで色々とあって、1ヶ月以上健康保険証が手元にないということもありました。会社員だと、健康保険も年金も税も、全て会社でやってもらえるので本当に楽だったんだなあと思います。
9.自分のダメさがわかった
計画よりも、まず動く!でスタートしてしまった個人事業。仕事のスケジュールや、毎日のタイムスケジュールも無く、なんとなく時間を過ごしてしまっていました。
けどやっぱり、それでは行き当たりばったりで仕事が広がっていきません。
次に何をしたら良いのかよくわからなくなってしまう時もあります。
会社員だった時は、沢山の仕事をこなしていた気になっていましたが、いざ一人になると、こんなもんなんだなあ、と自分のダメさを感じました。
今は、まず目標を持ってそれに向けてやるべきことを組み立てて動き始めたところです。
計画や計画通りの実行は難しいけれど、目標に向かって自分がわくわくする道を信じてやってみようと思います。
10.それでも人生が楽しくなった
だめな自分や商売の厳しさを感じつつも、「自分はこれ!」というものを持てたので、人生が楽しくなりました。商売が軌道に乗るかわからないけれど、心ゆくまでやってみます。
家計が難しくなったら、その時は雇われのお仕事を探すのも一つだと思います。きっとその時は、前の会社員だった頃とは違った気持ちで仕事に向き合えるような気もします。
フリーに働ける時代、様々なサービスや技術の進化、家族や友人知人たち。
そして私の仕事に価値を感じてくださるお客さま、
この記事を読んでくださった皆さん感謝を込めて。
ありがとうございます。
それではまた!
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